ようこそ!丸京農園へ

初めまして、丸京農園と申します。
愛媛県八幡浜市国木(くにぎ)地区にて、代々柿農園を営んでいる農家です。

先代は愛宕柿や伊予柑の生産をしていましたが、この国木地区で初めて、特別大きい実をつけた蜂屋柿から「富士柿」という珍しい品種が発見されて以降、「富士柿」の生産を中心に農園を営んでいます。現在、所有している農園の面積は合計約2.0ヘクタール、園主である母「井上京子」にちなんで、所有する富士柿農園を「丸京農園」と名付け、栽培から出荷まですべて手作業で行っています。

愛媛県八幡浜市は、年々過疎化が進み富士柿農家も高齢化、後継者不足、放置農園の増加などさまざまな問題に直面しています。愛媛県推奨のブランドみかんの栽培に転向する富士柿農家も増え、ますます「富士柿」の存在は薄らぐばかりです。この状況を打破すべく、娘である「井上千代美」が株式会社丸京農園を設立、通販事業・加工事業を始め、様々な角度からここ「愛媛県八幡浜市」で育った日本一大きい「富士柿」を知って頂き、食べていただき、この感動を皆様にお届けいたします。

いまだ男社会をイメージする農業で、女性が中心となり取り組む丸京農園は、女性ならではの繊細な気配り・斬新なアイディア・自由な発想、そして先代から受け継いだ技術で、特別な逸品を農家直送でお届けいたします。「富士柿」の魅力を、この地域を、沢山の方に知っていただき楽しんでいただきたいと思います。

丸京農園が手がける、日本一大きい柿『富士柿』をぜひ一度ご賞味下さい。

井上京子

丸京農園 園主

特別な逸品をみなさまへ

丸京農園 井上京子

井上家(丸京農園)は、代々柿農園を営む農家です。先代は愛宕柿や伊予柑の栽培をしていましたが、富士柿の苗を受け継いでからは徐々に富士柿農園を増やしていきました。先代から代替わりし井上家に嫁いで30年あまり、現在は母の「井上京子」が丸京農園の管理・運営を務めています。ちなみに丸京農園の「京」は京子が由来です。地域では唯一女性が中心となり約2.0ヘクタールの富士柿農園を営む農園はここ丸京農園だけとなります。

富士柿は皮が薄く傷つきやすく、脱渋(だつじゅう)行程があるため、その間に柔らかくなりすぎてしまうこともあるため機械化が難しい果物です。私たちは収穫、脱渋、選別、梱包、出荷までひとつひとつを丁寧に手作業で行い、お客様の元へお届けしています。

男社会をイメージする農業で「女性」が中心となって取り組んできた丸京農園の柿作りは、女性ならではの繊細な気配り、斬新なアイディアや自由な発想、そして先代から受け継いだ技術で、特別な逸品を生み出し続けています。

井上千代美

株式会社丸京農園 代表取締役

薬剤師が白衣を脱ぎ農業へ

医療人として、環境を考えた安全な農法で子供にも安心な作物を、健康を届けたい。
生産者として、自分を育ててくれた日本で唯一の富士柿生産地を絶やしたくない。
販売者として、古き良き日本の伝統作物を、現代の若者や外国の方にも魅力ある食材として発信したい。

井上千代美 薬剤師時代井上千代美井上千代美

母から子へ

井上京子の娘、私(千代美)もまた成長と共に「富士柿」と「農業」に魅了され、2016年夏、丸京農園に戻りました。高校を卒業し愛媛の地を出て薬剤師となり神奈川、静岡を拠点として地域の患者様の健康を支える調剤薬局に勤務しましたが、その間も長期休暇を利用して帰省し、収穫・販売の手伝いをする中で、農業と地域の様々な問題に気づかされていきました。

薬・食事、、、健康。その原点は土(農業)だった。

薬・食事、、、健康。その原点は土(農業)でした。
薬局での患者相談において「病院には行ったが薬は飲みたくない」という声を多く聞きました。薬は必要な時期・状態が必ずあります。食事・運動療法だけでは追いつかない状態もあります。しかし人の多くは食事に幸福を感じ、同時に恐怖も感じていたはずです。

「健康を司るのはいつも食事である。」

2009年に患った自分自身の大病をきっかけに、食事も薬も、健康の原点が「食」「土」であるとに気づき「機能性食品アドバイザー」の資格を取得、その後「土」の知識を習得し、2016年3月「土壌医検定2級に合格」、土作りマスターの称号を得ました。薬剤師として、土作りマスターとして、そして生産者としての能力を融合し、人に安心できる作物、健康の源を届けられるのは私の職務であり、やりがいでもあります。

「かわいく」「かっこよく」「感動する」農業へ

帰省の度に年々増加する耕作放棄地や、富士柿の木を切ってブランド柑橘へ転作する農園を目の当たりにして、自分を育ててくれた富士柿の生産地を絶やしたくないと強く思うようになりました。富士柿は手間がかかるのに売れないし、
安いし、、、と地域生産者は言います。
人は皆年をとります。そこに何かを変えようとのパワーは残っておらず、そこにあったのは負の連鎖だけでした。

そんな作り手の声を聞いて育った子供達はわざわざ農業をしようとは思わないでしょう。少子高齢化社会の今、日本の農業を存続・継承していくには、若者のパワーとアイディア、そしてシニア世代のチャレンジ精神が必要であると考えます。

もっと可愛く、かっこよく、感動ある、稼げる農業にして、農業してみたくなる、続けてみたくなる職業にしたい。

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そんな思いで私は、果樹栽培の大事な行程である『剪定』や『摘果』を勉強し、地域ではまだ少ない女性農園管理士として伝統技術を継承すべく指導を受けています。さらに、女性的観点から現代に合う販売方法、流通システムを構築して、農家の収入を向上させ、富士柿の生産意欲と後継者を絶やさぬよう、農業を魅力ある仕事として子供たちに伝えたいと思い、2016年8月、丸京農園の富士柿『媛富士』とその加工、販売を生業とする会社、株式会社丸京農園を設立しました。

地域初の取り組みである富士柿の未利用渋柿を用いた加工品の製造・スイーツの開発をきっかけに、地域ブランドの普及に取り組んでいます。

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